イングリッシュガーデン紀行

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11月(November)

木々は枯葉から落ち葉へ・・・

あんなににぎやかだったお庭が静かに、そして植物の本当の姿が見える冬がやってきました。

お掃除が大変と思っている方も多いのでは?!

お庭はイギリスも同じ。

私がお庭に就職したのが10月、11月は毎日落ち葉の掃除・もしくはお庭用の掃除機があるのでそれで吸い取ったり掃きだしたり・・・

それを集め堆肥作り。こんなにも落ち葉が重いと思ったのは初めてでした(*_*) 

時によっては、庭を管理するのに余分と思われる木々の伐採もしました。

きった物はその場で焚き火に。冬ながらの仕事ですね!

そんなある日、伐採した枝を焚き火にしていたところあおり風で火は3mに! 

汗をかきながら穴の開いたところに木を足していたところ同僚の女の子がきて、

「どうしたの? 前髪がなくなってるよ!」。

そう、風にあおられて私の紙はこげてしまいました・・・(T_T)

東京では焚き火も禁止されている今日この頃、髪は生えてくるからと一冬焚き火を楽しんでいました!

こんな植物や庭が静かになるシーズン”冬”は観光客もほとんどなく、植物の活動もなくどんな仕事をするんだろうと疑問でした。

私の上司は、「冬はいつもより時間があるからこそ、来年の計画や準備をするときなのよ!」と。

なので、この時期は来年の植物の植栽計画を実際にお庭を見ながらスペースを考えたり、新しい植栽(学名・高さ・を調べたり。その前にフラワーショウで調べておいたものなどを含めて)、そして、夏採取した種の整理・分別など。

そしてその種のデーターや(来年の使用時期や場所を考えるために)植物のデーターのコンピュータ登録など。

おもにこのデーターは、植物の学名・植えた日にち・植えた場所・何ポット植えたか?・どこのナーサリーから来た物かなど・・・

イギリスの庭は”自然なデザイン”といわれていますが、本当に宿根草をうまく株分けなどをして増やしながら、しっかり計画された庭造りをしていました。

これから3ヶ月間。そんな”thinking time”になります。

静かになったお庭を見ながら、来年のお庭作りの”thinking time”。

With Garden 日野店
福渡 雅子