イングリッシュガーデン紀行

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2月(February)

日本の暦では、2月は”立春”。まだまだ寒さや雪がある月ではありますが、一雨ごとに寒さが緩んでいるような気がします。実際、お庭で傷んでいたパンジー・ビオラがたくさんのつぼみをつけて、見事に復活している姿を見ている方も多いのでは・・・

2月イギリスはまだまだ寒く、朝の冷え込みがある代わりに朝焼けは絶品!

この頃、30分の自転車通勤をしていた私のためだけの特別の楽しみでした。

まるで、空は水彩画のような淡いブルーから紫・ピンクのグラデーション、湖の表面にはまるで陽炎のように、水蒸気が上がり、7〜8時の太陽が上がる間は本当に貴重な1時間でした。

8時夜が明け始め、北側は霜が降りて寒い時ではありますが、2月に入って大きく変わったことがあります。

それは”鳥の鳴き声”が聞こえること!!! 

12月の終わりから、1月までは、鳥の鳴き声もなく・太陽に出会うことも少なく、ガーデンに来るお客様もほとんどなく、庭で働く私にとってはほんとうに寂しいときでした。

2月になり”鳥の声”・太陽の輝きの違い・植物の目覚めは、私にとっても小さいことではありますが、”春”をこの目で感じやる気が出る大きな原動元でした!

庭には春を告げる、”スノードロップ”が白いじゅうたんのようにかわいいベル状の花を出します。

この頃はまだ寒さも残っているため、背の低い球根植物(チオノドクサ・シクラメン・クロッカスなど)から顔を出します。

なんだか「寒いので、ちょこっとだけ顔を出しますね!」とでもいっているようです。

この後、気温が5℃高くなると5センチ背が伸びていく気がします。枯れた宿根草・木々があるからこそ、こんなちびっ子を探すのは容易で楽しみです(^0^)

どこの国も同じで、この頃からガーデンセンターも賑わいが出てきます。車で30分ほど行ったところのガーデンセンターは私の住んでいる周りでは大きなところで、苗物・鉢花・低木・インドアグリーン・鉢・ガーデンインテリア・物置・ガーデ&靴・本・種・球根・レストランetcとガーデンセンターはお昼前にやってきて、植物からインテリア・ガーデン用品・本・食事と1日かけて遊びに来る人がたくさんあるお店でした。これはガーデニングがイギリス人にとって広い年齢層に愛されているものなんだな〜と思わせることでした。

さ〜来月からは日本は桜やチューリップが咲き始めて、いよいよ春です!

その前に、小さな春を告げにたくさんの植物が皆さんの足元を訪れています。

是非、このときにしか出会えない小さな春の訪問者、足を止めて探してみてください!

With Garden 日野店
福渡 雅子